繋がっていく景色
私の個人的な考えですが、「繋がる」って言葉が本当に大好きです。個々の一つ一つのものが、ある一つの空間を通して、一つに<繋がる>。一つの接点から、皆が手を取り合って一つになっていく。
先日は、いつもおいしい漬物やシソ巻きを作ってきてくださるMさんの誕生日会でした。毎回、ここでは、手作りの誕生日会。皆でケーキを作って、皆で飾り付けをして、その人にあった着物を着付けして。
ケーキにも、「おめでとう」の文字。また、女性の利用者さんにとって、着物を着るというのは、もう何年ぶりか!と、照れながらも嬉しそうにおしゃれをする。紅をさすときの顔は、本当少女のようです・・・あと、皆口をそろえて言うのですが、「こんなにちゃんと誕生日を祝ってもらったのは、もう何十年ぶりかだよ。」と言う。 ・・・・ わかる気がする。
とてもいい顔してるでしょ?! 皆が幸せになっちゃいます。
また、途中子供達が遊びに来て、一緒にお祝いを。最後に、今日の出来立て写真を、子供達から「おばあちゃん、誕生日おめでとう!」といって、手渡し、Mさんも、深々と頭を下げ「ありがとぅ・・・・」とお礼を言って受け取る。嬉しそうに眺めては、皆に見せてまわす。
その一連の姿を見てたら、なんだかあまりにも優しい風景に、私はその場で思わず泣いてしまいそうだった。私が、ずっと待っていた「景色」なんだよね。。この優しい景色。
皆、嬉しそう。 ただただ、嬉しそう。 幸せな空間が出来上がっていく。この、瞬間瞬間に・・・
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