青空つどいの家の日々

前回、利用者さんを囲み、「昭和」の生活スタイルやその時の様子を聞き、その姿を再現する試みをしてみました

そしたら、その時の反響がとても良く、今まで見たことのない利用者さんの笑顔だったり、表情だったり、多くのことをたくさん教えていただきました

また、私自身も、昔の生活様式や習慣、食生活など、以前より興味を持っており、それに関する書物を読む機会も多くなりました。

その中で、毎回感じるのは、「今の時代は無駄が多すぎる」ということ

生活に余裕が出てしまった分、今度は心の余裕がなくなってきてしまった。

心の余裕がなくなると、会話が少なくなり、人と向き合う機会も少なくなる。人より、物に接する時間の方が多く、人の優しさやちょっとした感謝にも鈍感になってしまう

物を大切にする心、食べ物を作った人に感謝しながら食べるという心、そして、この私を生んでくれた両親に感謝するという心。

当たり前のことを、今の時代、改めて振り返らなければならない時代に来ている気がします。

「昔に戻ろう」というのは、今の便利な時代に慣れてしまった今、それは難しいことだけど、「伝えたい大切なこと・生きていく知恵」を伝承するには、まだこれからだと思う

青空というあの空間の中に、その伝承をしてくれる大先輩がたくさんいるというのは、実はとてもとてもすごいことなので、是非何かの形にして、伝えていけれる活動に出来たらいいなと願っています・・・

正月といえば、何を皆さんは何をしますか？

私たちのところでも、初釜、書き初め、かるたとり、獅子舞、羽子板遊びなどで、新年をにぎやかに過ごしました。

今の時代、新年の遊びっていったら、何になるのでしょうね？（子供たちは、ゲームかしら？大人たちは、テレビやインターネットかしら？）

利用者さんが、よく言っていました。。「時代は変わる、夢のよう・・・」　（むむむ・・・、否めない。）

でも、昔から伝わる昔遊びには、本当に素敵な味わいがあります。　今年の青空のテーマが、そこに秘められているかのようでした

写真は、正月で書いた書き初めの図。また、地蔵さまをテーマに書いてみたのですが、なんだか、だんだん本人に似てくるのは、なぜ？？？

そして、やはり出た！仮装大会！今回は、本格的に本物の衣装とカツラをかぶって「流浪の侍」姿に！すごいかっこよかったんですけど、なぜか笑いが多かったのはなぜ？？？

今、青空では「昭和にタイムスリップ」ということをテーマに、昔の日常生活を再現した寸劇が行われています。

まだ残ってあった日常生活道具を持ちより、昔の物があまりない時代に、隣近所支えあって協力し合って生きてきた、あの時代の様子を、利用者さんから聞きだして、それを劇にしたのだ。

いろりを囲み、隣近所にもらい湯の知らせをしたこと。どじょう汁を食べたこと。正月の遊びをしてみたりだの・・・

職員も、利用者さんも、みんな着物にもんぺ姿になって、一緒になって劇を作り上げました。

利用者さんの笑顔の、生き生きとしていること！　話も、次から次へ途切れることなく、あの懐かしい時代に想いを馳せながら、昔見た景色を、愛おしむかのようにそっと語りだすのでした・・・

どんなに些細なことも、大切な大切な思い出であり、その人にとっても生涯忘れえぬ宝物なのです。

あの頃の時代に生きた、あの頃の自分を思い出して・・・

新年、明けましておめでとうございます

皆様いかが正月をお過ごしでしょうか？

青空つどいの家では、昨年皆様には大変お世話になりました
今年も、青空らしさを生かし、楽しく・笑って・元気に日々を
皆さんと共に生きていきますので、どうぞよろしくお願いいたします

しかし、あっという間の冬景色ですねぇ
改めて、正月という意識を感じさせてくれます。心も新たに。。。

今年の青空は、今までのディサービスと居宅に加え、訪問看護事業所も加わり
日々初心を忘れることなく、皆様の心にも優しさを伝えられるよう、がんばります

それでは、良い正月をお迎えください！