「青空」との間にあるもの<後編>
青空つどいの家が、始まって3年。ここには、様々な出会いと別れがありました。最近も、青空を支えてくれていたとても素敵な利用者さんが、亡くなりました。いつも笑顔で、人を笑わせるのが好きな方で、何よりも「青空」をとても愛してくれていた人でした。私自身、数え切れない程の思い出を共有でき、共に笑い、多くのことを学ばさせていただきました。
以前の私なら、大好きな利用者さんが亡くなる度、言葉では言い表せないくらいの喪失感が私を襲っていました。でも、次第に自分でも「死」に対し、現実を受け入れる事が少しずつわかってきました。
その中で、私はこうも思うようになりました。その方の体はこの世からいなくなってしまったが、心はいつも「ここ」にある。そう、私の心の中に。そして、青空の中に・・・
不思議かもしれませんが、私達「青空つどいの家」は見守られているような気がします。とても近くに。そして、自分の中で、もう一つの「青空」の意味が繋がったのです。
それは、一体何かというと、天国にいった利用者さんと、私達青空つどいの家を繋ぐ線というのが、私がいつも見ていた「青空」だったのです。
新しく増えた今の私の大事な癖は、亡くなった大切な方を想う時は、迷わず青空を見ることです。きっとどこかに必ず、その方がいるから。また繋がれるから。いつでも再会できるから
だから、心細くなる必要はないのかもしれません。決して一人ではないのですから。
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