深いところの悲しみ
ある利用者さんの息子さんが一週間前に亡くなった。とてもかわいがっていた息子さんだったと聞いていた。自分より先に子が逝ってしまう。・・・・・言葉では決して言えない胸が引き裂かれるような悲しみだったでしょう。
今日、その方が自分の意思で、一週間過ぎ振りに、以前と変わらぬ明るい調子で来てくれた。この方は、お話好きで、とても明るい雰囲気をかもし出してくれる。誰が見たって90歳には見えないほどの元気で、一人でバスに飛び乗って、旅をして回るほどだ。
今日は、悲しい素振りや様子は、何一つ見せず最後まで笑って帰っていった。
ただ最後に「息子の葬式は、やっぱ悲しいね」。それだけぽつりと言って家路に着いた。
なんで、こんなに強いのだろう・・・
心の奥底にあるもっともっと深いところの、癒えない深い悲しみ。この深さを知っているから、あんなに優しい笑顔が出るんでしょうか。
息子さんのの御冥福を心よりお祈り申し上げます。
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